情報Iの学習指導要領｜目標・評価基準・学習内容を詳しく解説

1. 情報Iの学習指導要領とは？

情報Iは、2022年度から高等学校に導入された必履修科目であり、すべての高校生が学ぶことになっています。
この科目では、情報社会の仕組み、データ活用、プログラミング、ネットワークなど、多岐にわたる情報技術の基本を学びます。

本記事では、情報Iの学習指導要領について、その目標、評価基準、学習内容、指導のポイントについて詳しく解説します。

2. 情報Iの目標

情報Iの目標は、文部科学省が公表している**『高等学校学習指導要領（平成30年告示）情報編』に基づいています。以下に、その原文全文**を掲載します。

情報Iの目標

情報に関する科学的な見方・考え方を働かせ、情報技術を活用して問題の発見・解決を行う学習活動を通して、問題の発見・解決に向けて情報と情報技術を適切かつ効果的に活用し、情報社会に主体的に参画するための資質・能力を次のとおり育成することを目指す。

1. 効果的なコミュニケーションの実現、コンピュータやデータの活用について理解を深め技能を習得するとともに、情報社会と人との関わりについて理解を深めるようにする。
2. 様々な事象を情報とその結び付きとして捉え、問題の発見・解決に向けて情報と情報技術を適切かつ効果的に活用する力を養う。
3. 情報と情報技術を適切に活用するとともに、情報社会に主体的に参画する態度を養う。

3. 情報Iの評価基準

情報Iの評価基準は、文部科学省の「高等学校学習指導要領解説 情報編」に基づいて定められています。
また、国立教育政策研究所の「指導と評価の一体化」に関する資料も参考になります。

評価は以下の観点から行われます。

(1) 知識・技能

• 情報の概念、コンピュータ、ネットワークの基礎を理解し、適切に活用できる。
• データ活用やプログラミングに関する基本的な知識・技能を習得している。

(2) 思考・判断・表現

• 情報を整理・分析し、適切な方法で活用することができる。
• プログラミングのアルゴリズムを論理的に考え、適用できる。
• 情報の可視化やプレゼンテーションなど、適切に表現できる。

(3) 主体的に学習に取り組む態度

• 情報モラルやセキュリティに配慮し、適切な行動がとれる。
• 協働して問題を解決しようとする姿勢を持つ。

4. 情報Iの学習内容

情報Iの学習内容は、大きく分けて以下の6つの領域に分類されます。

(1) 情報社会の問題解決

• 情報社会の特性や課題を理解し、問題の発見・解決の方法を学ぶ。
• 共同的な問題解決のために、情報モラルやセキュリティに配慮した行動をとる。

(2) コミュニケーションと情報デザイン

• 目的や相手に応じた効果的なコミュニケーション方法を理解し、適用する。
• 情報を視覚的に分かりやすく表現するデザイン技術を習得する。

(3) データの活用

• データの収集・整理・分析を行い、意思決定に役立てる方法を学ぶ。
• データベースや統計的手法を活用し、分析結果を適切に表現する。

(4) 情報とプログラミング

• アルゴリズムの設計やプログラミングの基本構造を理解する。
• Pythonなどの言語を用いて簡単なプログラムを作成し、動作を確認する。

(5) 情報システムとネットワーク

• 情報システムの構成やネットワークの基本的な仕組みを理解し、適切に活用する。
• 情報セキュリティ対策を学び、安全な利用方法を習得する。

(6) 情報社会の進展と情報技術

• 情報技術の発展が社会や人々に与える影響を考察する。
• 情報技術の法制度や倫理について学び、責任ある行動をとる。

5. 指導計画のポイントと内容の取扱い

指導計画を立てる際には、以下の点に留意する必要があります。

(1) 情報的な見方・考え方を重視する

• 生徒が自ら問題を発見し、情報技術を活用して解決策を考える授業設計を行う。

(2) 日常生活や他教科との関連を意識する

• 情報技術が社会のどの分野で活用されているかを具体的に示す。

(3) ICTを活用する

• プログラミング学習ではオンライン教材や実習を取り入れ、実践的な学びを促進する。

6. 情報Iの学習指導要領まとめ

情報Iは、これからの情報社会を生き抜くために必要な知識とスキルを学ぶ重要な科目です。
知識だけでなく、実践的な能力を養うことが求められます。
適切な評価基準を踏まえ、生徒が主体的に学べるよう工夫した指導が求められます。

7. とも君の指導内容について

「とも君の野望」では、情報Iの学習を支援するために、以下の流れで指導を行います。

• PDF紙面タイプの教材を提供：基礎から応用まで段階的に学べるオリジナル教材を用意。
• 質問対応：分からない部分をオンラインで問い合わせることが可能。
• 追加解説 or Zoom指導：必要に応じて追加のPDF資料を提供し、さらにZoomを活用したオンライン指導も実施。

特に、「情報が苦手な生徒でも理解しやすいように」工夫し、図解や具体例を交えながら解説を行います。

生徒一人ひとりの理解度に応じた指導を行うことで、情報Iの内容をしっかりと定着させることを目指します。

8. 情報Iの学習指導要領まとめ

情報Iは、これからの情報社会を生き抜くために必要な知識とスキルを学ぶ重要な科目です。知識だけでなく、実践的な能力を養うことが求められます。適切な評価基準を踏まえ、生徒が主体的に学べるよう工夫した指導が求められます。